本をできるだけ高く売るにはどうしたらよいか、古本屋がその方法を紹介します。この方法は、読み終えた本を今後読まない場合の対処方法です。本を大切にコレクショとして所蔵する場合は関係ありませんので読み飛ばしてください。
読み終わった本は早く売る
本を読み終わり、今後読む予定がないのであれば、本はできるだけ早く売ってしまいましょう。多くの本は発行から年数がたつにつれ徐々に価格が下がっていきます。それは、古本市場に本が流れてくるからですが、特にベストセラー、小説などは売るのが早ければ早いほど買取価格は高くなります。ベストセラーの小説などは、発行から1年ほど立った場合にお値段がつかない場合もあります。20、30冊ある程度まとまったら業者に依頼するのが良いでしょう。
本はキレイな状態で売る
書き込み、線引き、付箋紙代わりの角折れなどがある場合は、買取価格は安くなってしまいます。できるだけキレイな状態に保ちましょう。本の表紙が汚れている場合は、消毒用エタノール、ジッポ用ライターオイルのどちらかで拭くことで大抵の汚れは落ちます。ジッポ用ライターオイルは100円ショップでも手にはいります。蔵書として本を保存する場合もあると便利です。
本の保存は平積みで
本を保存する場合は、本棚に縦に並べるか、平積みにします。本を横にして保存している方がいらっしゃいますが、本が曲がってしまい売り物にならない場合があります。特に2段重ねは絶対やめましょう。
本を売る業者を選ぶ
業者により買取価格は異なります。かなりバラツキがあると思ったほうが良いです。2,3点高そうな本の見積もりを取ってみましょう。ホームページに見積もりフォームが用意されている業者が多いので利用すると良いです。参考までに、お店を構えたり、従業員を抱えたりすると経費が増えます。経費は買取価格に影響します。また買い取った本を直販しない業者もいます。業者選びは難しいのですが、事前見積もりである程度判断できることでしょう。
本についている帯と初版本
本についている帯ですが、これが付いているからといって買取価格が高くなるわけではありません。ただ、古本でも帯付きの本を探している方がいらっしゃいます。帯がついていると読むのに邪魔ですので、捨ててしまう場合も多々あるかと思いますが、帯を折って後ろに挟んでおくと次の買い手の方に喜ばれる場合があります。同様に初版本ですが、新し目の本の場合、初版本だから高くなる場合は、ほとんどありませんが、初版本にこだわって古本を探されている方がいらっしゃいます。例外として人気コミックの全巻初版本は買取価格が高くなる場合があります。
まとめ
ここに書いた例は、あくまで読み終わった本を売る場合の方法です。コレクションとして大切に保存される方にとっては不要な情報です。私も本が好きでこの商売をやっていますが、可能であればせっかく買った本は売らずに取っておきたいものです。あれ、そうしたら私の仕事は成り立ちませんね。