村上春樹の作品を読まないなんてもったいないと思いませんか。村上作品は好き嫌いがはっきり別れるため、批判を耳にして読まず嫌いの方も多いと思います。ここでは、古本屋的におすすめの村上作品を年代順に3冊紹介しますので、ぜひ読んでみてください。もしかすると、村上春樹から離れられなくなるかもしれませんよ。ちなみに私はハルキストではありませんが、作品は大好きです。それをハルキストと呼ぶんだという声が聞こえてきそうですが。
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド
この本は1985年に出版されましたが、写真は新装版のハードカバーになります。この作品はタイトル通りにハードボイルドとワンダーランドという2つの閉ざされた世界の物語が交互に語られ最後には、ここがこの作品の一番面白いところですが、まとめられて描かれています。600ページを超える長編小説ですが、読み始めたら止まらなくなると思います。
古本的には、ハードカバーの新装版は2005年出版ですので、市場にそれほど出回っていませんので、少し高値となっています。文庫版が上下2冊出ていますので、こちらのほうがお安く買えると思います。
ノルウェイの森
1987年出版のベストセラー作品です。村上作品を読まない方でもタイトルだけは知っている方は多いと思います。この作品は賛否両論が多いですね。エロ小説と言われたりもしています。ベストセラーだけに仕方が無いと思いますが、主人公の青春時代を巡りあった友達と女性との出会い、成長、喪失を描いた面白い作品ですね。主人公がすこしかっこよく描かれているような気もしますが、小林緑という女性は好感が持てますね。
古本的には、単行本、文庫本とも売れすぎていますので、100円程で店頭で買えることと思います。状態の良い本がお安く手にはいりますので、その点でも入門書としては最適と思います。
海辺のカフカ
主人公の15歳の少年の成長する過程が読み手が重ねあわせて考えてしまう作品ですね。ねじまき鳥クロニクルとどちらにするか迷いましたが、感情移入できることで海辺のカフカを選びました。やはりこの作品も読み始めると止まらなくなります。
古本的には、ハードカバーがお勧めです。上下2冊にはりますが、それぞれ100円ほどで手に入ることと思います。文庫版も出ていますが、発行が新し目ということで少しハードカバーよりは高くなっています。売れている数が凄いので中古市場にも流れてきてお手軽なお値段となっています。
古本屋的まとめ
村上春樹は文章がうまいですね。毎年ノーベル賞の受賞時期になると騒がれるのも納得します。当の本人は全く気にしていないようですが。古本としては、村上作品は数が出ていますので、新刊から1年ほど過ぎた作品はお手頃な価格となっています。ぜひ一度読んでみてください。もしかすると止まらなくなるかもしれませんよ。