「図書館の自由に関する宣言」をご存知でしょうか?。私はついこのあいだまで知りませんでした。本に関する仕事をしていながら少し恥ずかしい気がしましたので、調べてみました。
「図書館の自由に関する宣言」は、日本図書館協会のホームページで全文を読みことができます。要約すると以下のように定めています。
図書館は、基本的人権のひとつとして知る自由をもつ国民に、資料と施設を提供することをもっとも重要な任務とする。この任務を果たすため、図書館は次のことを確認し実践する。
図書館は資料収集の自由を有する
図書館は資料提供の自由を有する
図書館は利用者の秘密を守る
図書館はすべての検閲に反対する
誰でも安心して利用できるような図書館を目指すために、民主主義の根本である「自由」を重視しているんですね。今の日本では普通のことをこのように文章にまとめて宣言している経緯は、戦前の日本の思想教育に図書館が利用され、その反省から来ているようです。
多くの図書館が、この宣言を掲げて運営を行うことで、私達利用者が安心して利用できるようになっているんですね。知りませんでした。この宣言に関する解説本が日本図書協会から出ていますので紹介します。
この本は古本としては、それなりに流通しています。図書館関係者の方が購入する場合が多いのではないでしょうか。